かる鉄の貯金箱

男子大学生の日常と将棋高段への道のりを示していきます

自戦記#1 銀冠VS四間飛車穴熊

本屋に寄った帰りの電車の中で指した将棋です。

将棋クエストの10分切れ負けで指しました。


https://twitter.com/doragon39790250/status/981849051271327744?s=19


棋譜をここに貼り付けるのはめちゃくちゃめんどくさいので私のツイートのリンクで勘弁していただければと。

戦型は先手の居飛車にここ2年くらいハマってよく指している四間飛車穴熊を採用しました。



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ちなみに四間飛車穴熊にハマりすぎてたくさん研究して、その研究内容を既に公開しています。詳細を知りたい方は「将棋ノート」というアプリから「四間飛車穴熊で行こう!」というノートを検索してください。
iOS限定のアプリです。

さて、余談が長くなりました。

先手は持久戦模様から銀冠に。四間飛車穴熊を指し続けて、様々な作戦を喰らってきましたが、個人的に1番嫌いなのはこの銀冠です。玉が固い上に穴熊に比べて広いので捕まえにくいのが最大の長所ですね。



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37手目の▲6五歩で遂に開戦。以下▲6七金右まで定跡通りの進行ですが、こちらの△6五歩はやや疑問手。ここはいったん△6三金と引き、落ち着いて指すべきでした。



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そして、続く△5四歩が悪手。▲3五歩と機敏に仕掛けられる手を見落としていました。本来は△同銀と取れないといけないのですが、5三の地点が空いているため▲3三角成〜▲5三角であっという間に敗勢です。自然な△5四歩が悪手になったのも、前に△6三金と引いていないためです。


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52手目の△7三角と間接的に飛車を狙いに回ったところは「やや挽回したかな」と思ったのも束の間▲9五角がこれまた見えていない好手でした。形を整えつつ△6三金と遅ればせながら引きましたが単に角交換から▲3二角くらいでこちらが劣勢でした。



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しかし次第に相手の手が乱れてきました。負担になっていた角が飛車と交換になったので随分と後手が指しやすくなりました。実際の形勢も68手目の△5五同銀の時点でこちらが有利になっています。続く▲7三角成も明らかに勝負を焦っているような手に映ります。しかしここで私に悪手2連チャンが出てしまいました。



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四間飛車穴熊は攻めと受けをきっちり切り替えて指す、ということを常に肝に銘じて指さなければならないのですが…ここは嘘でも攻めなければなりませんでした。△7二歩と△8一飛が鉄壁のようで相手にただ手番を与えただけの様な手でした。

ここは△6七歩成〜△5七と〜△4九飛成と強引に攻め合えば後手に分のある戦いでした。



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以下は▲6三角から押し切られ、ノーチャンスでした。


…とざっくりではありますが初めて自戦記的なものを書いてみました。
この様に一局一局を文字に起こし、記憶に定着させる勉強法は非常に有力だと思います。
今まであまりやらなかった10分切れ負けでの将棋は当たり前ですがじっくり考えられるのでいいですね。2分切れ負けや3分切れ負けは指しててスリリングで楽しいですが、どうしても将棋とはハッキリ別のゲームという感じがありますからね。

今後は将棋倶楽部24や、81道場、更に実際の将棋道場に行った際の棋譜もここで自戦記として綴っていきたいと思います。

(P.S.)
今回、この自戦記勉強法を実践して分かったデメリット、それは書くのに手間がかかりまくること。こんなんじゃ1日1局しかできないべ。